知の道具箱

The more I learned the more I realized that the bulk of his intelligence and his performance just came from study and practice, and that the had amassed a large artillery of intellectual and mathematical tools that he had learned and trained to call upon.
なるほど。
世界的な大学のMITと比べるのもどうかと思うけど、この少年と同じようにそこまで頭がよくなかった自分は東大に奇跡的に入学し、「本当に(?)」優秀な友人たちに出会った。
このreplyの人のように、学生時代に「実感」することができず、ずるずると学生時代を過ごしてしまったけれど、就職後に、彼らの優秀さの源泉は、勉強と鍛錬で獲得した、「知の道具箱」にあると実感できるようになった。
… but what I really ended up learning was how to go about finding, building, and refining my own set of cognitive tools.
「知の道具箱」の獲得方法も、獲得するまでのペースも人によってさまざまだけれども、自分たち凡人も、「逃げずに」、「積み重ねる」ことで獲得することができる。
そして大事なのは、「何歳になっても」それが可能であるということだ。
少しずつではあるが、それなりに「積み重ね」の成功と失敗を繰り返してきてわかってきたことがある。
よく理解できない知識や論理は、それまでの自分の「知の道具箱」で理解できる範囲で消化し、残りは飲み込んでやり過ごし、少し後に振り返ってから見直すと、意外にしっくりと理解できるということだ。
人によっては、一つ一つ消化していかないとダメな人もいるかもしれないが、自分はこのやり方が一番しっくりくる。
「知の道具箱」は、成し遂げようとする物に比して、その必須度は高まる。
高校のお勉強程度では、「知の道具箱」がそれほど満たされていなくても、パターンを把握してしまえば何とかなることが多い。
この高校生の少年のように、もう少し若い時に「知の道具箱」について、気づくことができたらなと思うこともある。
まあ、「大人になってから」だとしても、それに気づくことができたということを逆に感謝すべきかもしれない。
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