小さな友人

年末になると、妻の姉の子供が、自分の帰郷を楽しみにしてくれている。
そして自分も、そんな彼の一年の成長を見るのが、年末の楽しみの一つになっている。

今年は、駅まで妻の姉と迎えに来てくれおり、到着してすぐにスーパー銭湯に移動して一緒にお風呂に入った。
そしてその夜は、「一緒に寝る」と言って、布団を横に並べて二人だけでいろいろ話をしながら一晩を過ごした。

直接は血の繋がっていない叔父である自分に対して、なぜここまで好意を持っているのか彼自身不思議であるようで、しきりと「なぜよっちゃんとは血が繋がってないのにこんなに仲がいいんだろうね」とつぶやいていた。

そして帰省から戻る最終日、彼独自のルールのポケモンゲームで遊んだあと、お手製のポケモン解説表を自分に手渡し、「この紙、絶対なくさんといてね」「この紙をポケットに入れたまま、(服を)洗濯に出したらあかんで」と、その小さな紙切れが、まるで二人を繋ぐ大切な何かであるかのように、帰り際に何度も確認を求めていた。

こんな矮小な自分でも、彼にとっては大切な友達であるらしい。

少し複雑な家庭環境の中でも、笑顔を忘れない彼のためにも、もう少し頑張らなくては。

yuki

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